江戸時代の経本、実は奈良時代の写経だった 薬師寺 |
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发布日期:2012-01-20 阅读:次) |
奈良・薬師寺は1日、寺所蔵の大般若経(だいはんにゃきょう)47冊が、奈良時代に書写された経巻を再構成した「永恩経(えいおんきょう)」の一部とわかったと発表した。元は巻物だったが、江戸時代に折り本に仕立て直されたらしく、これまで江戸時代の経本とされていた。永恩経は約40巻しか見つかっておらず、重要文化財級の発見という。
永恩(1167~?)は鎌倉時代を生きた奈良・興福寺の僧で、奈良~平安期の経巻を集めて大般若経全600巻の再構成に取り組んだ。永恩経の大半は散逸し、京都国立博物館の2巻が重文指定されている。
今回、永恩経とわかった経本は、1冊が縦25.6センチ、長さは折り目をならすと8~10メートル。昨年9月、巻末の「奥書」に朱書きされた永恩の署名から「永恩経」と判明。筆跡などから、奈良時代の写経と判断された。
薬師寺宝物管理研究所の稲城信子研究員は「奈良時代の写経の発見は奈良でも数例。まとまって見つかった意味は大きく、重文級だ」と話す。
経本は26日~3月6日、東京・五反田の薬師寺東京別院で開かれる「薬師寺の文化財保護展」(朝日新聞社後援)で公開される。(編集委員・小滝ちひろ)
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